![]() GWもあっという間にな~んにもしないまま終わり・・・またあわただしい日常が再開しました。
今回こそは大々的に家の片付けをするつもりだったのにな~~~~・・・とりあえず冬用の衣類や毛糸の在庫を倉庫代わりの実家に持っていったくらい ![]() ほんとにダメダメな私です(^◇^;)> そんなGWでしたが、とりあえず手っ取り早く遊ぼうと映画を見てきました ![]() 最近は映画の原作本をよく読んでいるので今回のブログは最近読んだ本と映画についてちょっと書きます(´ー`) ![]() ![]() 八日目の蝉 角田光代 中公文庫 【あらすじ】 妻子ある男性の恋人になり、子どもを身ごもった希和子。 「もう少ししたら離婚するから」と言う男の説得によって堕胎したが、子どもが産めない身体になってしまった。 同時期に男の妻が妊娠し、男は離婚などする気はないと知る。 夫の浮気を知った妻からの嫌がらせが続き、思い余った希和子は堕胎した子どもの代わりに妻の子を誘拐してしまう。 逃亡生活を続けながらこども(かおる)を育てる希和子。4年後、ついに逮捕されて子どもと離されてしまう。 4歳で親元に帰された恵理菜(かおる)。 はじめは大好きだったお母さんと離され、実の父母になじめなかったが、母親につらく当たられながらもなんとか誘拐事件を忘れて成長し、大学入学と同時に家を出てアルバイトで生活をしていた。 恵理菜もまた、妻子ある男性との間に子どもを身ごもってしまう。 そのころ恵理菜の元に千草と名乗る女性が訪れ、誘拐事件について取材をしたいと申し出ていた。 子どもを生むことを決意し千草と共に過去への旅に出る恵理菜は最後の隠れ家のある小豆島までやってきた。 本読みのともだち、Mさんに薦めてもらって読んだ本です(=^_^=) 角田光代の作品は「対岸の彼女」「キッドナップツアー」など、何冊か読んだことがありましたが淡々と進んでいく文章のなかにそれぞれなにか考えさせられるものがある感じでした。 この「八日目の蝉」についてはTVのインタビューで角田光代さん本人が、 「母親と子どもについて、自分の産んだ子ではない子を育てて親になり得るのか、本当の母親は幼少時の子どものそばにいなくても心のつながった母親となれるのかを書きたかった」と言ってました。 ふうんなるほど・・・ 「八日目の蝉」の中では誘拐した希和子の方が逃亡しながらでも偶然が重なってなんとか乳児の子どもを4歳まで育てることが出来、いつか捕まって子ども(薫)と別れる日が来ることにおびえながらでも精一杯愛情を注いでいる完璧な母親に近づくことが出来たように思えました。(逆に産みの母親はダンナの浮気にあてつけて浮気するし、嫌がらせもする、帰ってきた子どもの世話をあまりしない母親になってしまっていた。) そういう意味ではやっぱり育ての母が勝利したということなのかな。 映画も観ました。号泣です!( iдi ) 物語はやはり淡々と進むけれど最後はもう泣けて泣けて・・・・ティッシュ使い切りました ![]() キャストは希和子に永作博美、恵理菜(薫)に井上真央でした。よかったですよ! 子役の子も似た感じでかわいかったです。 不実な男の役に劇団ひとりが出ていたのがちょっとわらえました☆ 映画は原作と最後が少し違いましたが、映画の方が泣けるようにつくってありました。 中島美嘉の主題歌も涙誘いました~~(πーπ) 八日目の蝉オフィシャルサイト ![]() ![]() まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん 文春文庫 これは本屋さんで表紙に松田龍平の顔が見えて(けっこー好きなの ![]() 都会でも田舎でもないまほろ市。(町田市がモデル) そこで便利屋をしている多田(瑛太)と、そこに転がり込んだ中学時代の同級生行天(松田龍平)。 この2人はそれぞれの辛い過去を隠しているが、便利屋の仕事をしていくうちに反発し合いながら、依頼人や周りの人たちに振り回されながら、少しずつ人とのかかわりの暖かさを取り戻していくといったお話かな。 淡々としているけどほんわりしてて、読み心地のいい本でした(´ー`) 映画も同じように進んでいくけれど、ところどころのはしょりもあるし登場人物(主に多田)の心情が原作が一人称の本だから映画で全部表すのは難しいのかな~と思いました。 でも俳優さんたちは熱演で、瑛太はよかったな ![]() 多田の過去を告白する部分はいい演技でした! 松田龍平も役作りがおもしろかった! 行天は難しい役どころだからどんな風に演るのかな~と思ってたら私が知る松田龍平のイメージとはちょっとちがったエキセントリックさがありました。とくに走り方が笑える~~(^u^) 映画も本も淡々としているので物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、私にはけっこうよかったです(=^_^=) ![]() ![]() 青い鳥 重松 清 新潮文庫 これは泣けました!泣けて、こころ暖まるいいお話でした(πーπ) この本も本読みともだち、Mさんの「涙腺がゆるむ本」というオススメがあって読みました。 短編の連作の構成になっていて、どの話もそれぞれ違う中学生が主人公なのですが、そこにかならず出てくる先生がいます。その先生は「村内先生」といい、中年のおじさんの臨時教師です。 村内先生は「どもり」で、話すとカ行とタ行と濁音がかならずつっかえる国語の先生。 だからいつも自己紹介で「先生は上手く話せません。だから大事なことしか話しません」と言います。 ほとんどの生徒たちはみんなそんな先生をバカにしたり無視したりしますが、その中にほんのすこしだけ先生の真剣な気持ちややさしさがわかるようになる生徒がいます。 そんな生徒はたいていは皆になじめなかったり、家庭に事情をかかえていて苦しい思いをしている生徒たちです。 悩みをかかえて苦しんでいる生徒たちに「君もひとりぼっち、先生もひとりぼっちだけど一緒にいるからもうひとりぼっちじゃない」と気づいてもらうためにやってくる先生なのです。 作者はあとがきで村内先生は「ヒーロー」だと言ってましたが、まさにそのとおり。生徒たちの聞こえない悲鳴に耳を傾け、救い出す先生でした。 ひとつひとつの話があたたかくて、涙がとまらなかったりほほえましかったりするいい本でした。 紹介してくれたMさんに感謝です(=^_^=) スポンサーサイト
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![]() 今回は最近読んだ本や観た映画について。
![]() 私の中のあなた上・下 ジョディ・ピコー ハヤカワ文庫 (πーπ)・・・・・・久しぶりの大泣き本です! この本は一年位前に日本で公開された映画「私の中のあなた(My Sisters Keeper)」の原作本です。 近所の本屋さんでハヤカワ文庫の100冊コーナーにあったのが目に入って、そういえば映画がすごくよかったと映画通の知人に聞いたことがあったな~と思って読んでみました。 あらすじ 白血病の姉を持つアナは13歳。 アナはある日弁護士キャンベルの元を訪れ、両親を訴えたいと語った。 アナの家族は消防士の父、元弁護士の母サラ、兄のジェシー、姉ケイト、そしてアナの5人家族。 姉のケイトは2歳の時白血病を発症し、5歳まで生きられないと医者に告げられた。 母サラは体外受精で遺伝子を操作してケイトと完全に適合する遺伝子の子ども、アナを産んだ。 アナは生まれたときには臍帯血、5歳でリンパ球、以後骨髄移植、末梢血管細胞を姉ケイトの病気が再発するたびに提供してきた。 その甲斐あってケイトは今まで病気と闘いながら生き続けた。 そして今、肝臓の機能が働かなくなったケイトのために両親はアナに肝臓の提供を持ちかけた。 今まで当然のようにドナーをしてきたアナは今度ばかりはと両親を訴えることに決めたのです。 フィッツジェラルド一家はこれまですべてがケイトの病気中心だった。 兄のジェシーは自分が透明人間になったようだと思い、酒やドラックをやり、自殺未遂や連続放火をつづけた。 母サラは弁護士をやめ、ケイトにつききりになった。 父ブライアンは苦悩しつづけ、そしてアナはケイトのために産まれたのである。 そんな一家をこの裁判事件が襲い、弁護士キャンベル、訴訟後見人ジュリア、そして一家のひとりひとりがアナの人権について、家族の愛情について、自分自身について考えるようになる。 そしてとうとうアナ・弁護士キャンベルと母サラが法廷で戦うことに・・・ ![]() 映画「私の中のあなた(My Sisters Keeper)」 公式HP キャスト サラ・フィッツジェラルド(母) キャメロン・ディアス アナ(妹) アビゲイル・ブレスリン ケイト(姉) ソフィア・ヴァジリーヴァ 原作本がよかったので映画もDVDを借りて見ました! 映画もすごくよかった~~~~(πーπ)グスグス!! 映画版は年齢や兄ジェシーについて、弁護士や訴訟後見人についてはほぼカットされていましたが、暗いのではなくやさしい雰囲気にあふれた作品でした! キャメロン・ディアスは今まで私が持ってたイメージとまったく違って、地味で娘の命を最優先に守る母を完璧に演じていたと思います。アナもとてもよかったですが、私がいちばんすごい!と感動したのは姉ケイトを演じたソフィア・ヴァジリーヴァです。 白血病の役をきれいすぎずに上手く演じていたと思います。ほんとうにすばらしかった ![]() 一度だけ病院が主催するダンスパーティーに誘われたとき(お相手も白血病患者)、大騒ぎをしてドレスを選び、おしゃれをしたケイトの姿をみて父ブライアンが「こんな姿が見られるとは思わなかった」と泣く場面は原作本でも映画でももう泣かずにはいられませんでした。 この一家はそれぞれ兄妹や両親みんなお互いを愛し合っているのはひしひしと伝わるのですが、どうにもならないジレンマで危うくなってきている。そこに裁判。 そして最後の結末は・・・映画と原作本は大きく違ってました。 私は映画の結末の方が自然な気がしました。両方見た皆さんはどう思われるでしょうか・・・・・ ![]() ![]() 悪人 上・下 吉田修一 朝日文庫 こちらも原作・映画両方見ました。 あらすじ 出会い系サイトで知り合った祐一と光代。 さみしさと心の闇を抱えた二人は互いにかけがえの無い人となるが、 祐一は以前同じように出会いサイトで知り合っていた佳乃をトラブルから殺してしまった殺人犯だった。 それを告白し、「自首する」という祐一を光代は一緒に逃げるように促す。 二人の逃避行を追いながら祐一の生まれ育った環境や殺人にいたるいきさつ、佳乃の父、祐一の祖母についても語られる。 そして最後に2人が逃げ込んだ灯台に警察の手が迫ったとき、2人はどうするのか・・・・ 映画では祐一を妻夫木聡、光代を深津絵里が演じ、モントリオール世界映画祭で深津絵里が最優秀女優賞に選ばれました。 深津絵里もよかったけど妻夫木聡もとてもよかったです! 映画はまあ暗い映画ですが、犯罪者が本当に悪人なのか、犯罪を犯していないものは悪人ではないのか?というテーマをわかりやすく作ってありました。 それにしてもま~岡田将生の演じた大学生や殺された佳乃はほんっとうに嫌なやつな描かれ方でした。映画も原作も。「重力ピエロ」のころは岡田将生けっこう好きだったんですがかなりなイメージダウンな役柄でしたf(^^;) まそのやなヤツっぷりのおかげで上手くできあがった映画ですけどね。 ただ、映画版では祐一の背景を語りきれてなくて映画だけ観た人はこの行動や言葉の意味、わからないんじゃないかな~とも思いました。 そして、今読み途中なのはこの本。 ![]() ![]() のぼうの城 上・下 和田 竜 小学館文庫 なんといっても表紙の絵がすてき ![]() 私の大好きな漫画家、オノ・ナツメさんのイラストなのです(´ー`) オノ・ナツメさんといえば、以前紹介した「さらい屋五葉」が最近最終巻が発売になって、それがすごくすごくよかったんです! その話はさておき「のぼうの城」、単行本もわりとあたらしかったはずなのに早くも文庫化されて文庫じゃないと買わない主義の私にはとってもうれしいことでした(=^_^=) 映画化されるみたいなのでそのせいなのかな?主人公は野村満斎とか。 まだ上巻の途中までですが早くもおもしろくなりそうな気配が・・・・これからがすごく楽しみです! ![]() |
![]() ![]() 昨日、劇団四季の「オペラ座の怪人」を見てきました! ![]() ![]() 今、名古屋にあるミュージカルシアターで公演をやっているんです♪友人が「四季の会」の会員で誘ってもらったので行ってきました(=^_^=) 土曜日のせいもあって開場前からもう入り口にたくさんの人がいました! 今年の12月13日で5000回記念公演なんですって!(゜ロ゜) やっぱり人気があるんですねぇ~ 実はオペラ座の怪人を見るのはもう3回目・・・(//∇//) 最初に観に行ったのはまだ名古屋にミュージカル劇場がなかった頃で20年ぐらい前かなあ・・・(遠い目) ![]() その時初めて見た「オペラ座の怪人」はすっごく衝撃的で、とにかく「怪人」がムチャムチャかっこよかった~ ![]() 何の前知識もなしに観に行ったのでキャストなんかはぜんぜん知りませんでしたが、後から聞いたところによるとその時の怪人役は山口裕一郎さん!背が高くてスリムで足が長くて・・・もううっとり ![]() 2度目はイギリスへ旅行で行ったときにミュージカル観劇のオプショナルがあったので、英語だけど内容を知ってる「オペラ座の怪人」ならわかるから見よう!と意気込んで観にいきました。何しろ俳優がイギリス人!かっこいいだろうな~o(*^^*)oわくわく ・・・ところが、ファントム役がメタボぎみで・・・ぜんぜんかっこよくなかった ![]() ![]() そして今回・・・キャストは ファントム(怪人)村 俊英、クリスティーヌ:笠松 はる でした。 私は劇団四季の役者さんも知らないし、予備知識全くナシでぜんぜん知らない方でしたが、キャスト表のところで近くにいた人が「村さんがファントムだよ!歌うまいよ~」と言っていたのを耳にして期待してさあ開幕! そして・・・やっぱり歌がよかったです!最後の場面は泣けそうでした(πーπ) ・・・カッコイイかというとう~ん、身長が足りないかな~なんて。ファンの方ごめんなさい ![]() 最初に観た20年前の印象が強すぎてどうしても比べてしまうf(^^;) でも舞台はどれも良かったですよ ![]() 劇団四季 オペラ座の怪人 プロモーションビデオ 動画の貼り方しらないのでリンク貼り付けましたf(^^;) ![]() ![]() 摩天楼の怪人 島田荘司 すいません・・・「怪人」つながりで(= ^ ^ ゞ 今回「オペラ座の怪人」を見たせいで少し前に読んだこの本を思い出しました。 島田荘司の”御手洗潔”シリーズは大大だい好きな小説なのです ![]() このエキセントリックな名探偵の御手洗潔が、ニューヨークで助教授をしていた若い頃のお話。 マンハッタンの高層アパートに数十年にわたって起こった不可解な連続殺人。その鍵を握る老齢の大舞台女優が御手洗に謎を残して病死するところから始まります。 彼女には若い頃から舞台女優として成功するためにライバルたちや邪魔な関係者から守ってくれる 「ファントム」という後援者がいた。 彼女は成功し、成功した舞台俳優が多く入居しているこの高層アパートに入った。この高層アパートで怪事件が何度も起こり、彼女のライバルたちが殺されていくため、彼女に疑いがかかるが決定的な証拠はなく、とうとう迷宮入りしていまう。また、たびたび謎の怪人の姿が目撃されるようになる。 あまりにお話が入り組んできてしまうのであらすじの説明はこのくらいしかできませんが、このマンハッタンの超高級高層アパートから彼女がファントムによって眠らされ、真夜中に川を小船にのってすばらしい公園の庭園をゆっくりめぐり、あたりには一面にろうそくの炎がゆらめいている場面が「オペラ座の怪人」を下敷きにしていること彷彿とさせます。 ここには「ラウル」のような怪人の恋のライバルは出てきませんが(´ー`) また、ファントムが才能ある建築家であること、舞台女優に恋をし、かげながら助け、人に絶望して人殺しをも厭わなくなってしまうところもにているかなぁ。 島田荘司の御手洗潔シリーズでは探偵ご本人よりもその犯罪や謎の背景の描写にかなりページを割くのがパターンなのですがそこがまた魅力でもあります。 そして何よりも御手洗潔の言葉のひとつひとつ、あまりにも世間一般の人とは考え方が違っていて、それこそが真実であるのに、他者には気の狂った人の行動のように見られてしまうところがとっても大好き ![]() 興味のある方はぜひ御手洗潔シリーズを最初から読んでみて欲しいです(⌒▽⌒) ![]() |
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