プロフィールにもありますが、私は小さいころから本を読むのが好きで、昔から毎日本を持ち歩き、今でも電車に乗っているときやお昼休み中などちょっとした時間にでも本を読んでいます。
今思えば、小さかったころ母親に夜寝る前に布団の中で絵本を読んでもらっていたことに影響を受けていたのかな~
おぼろげにしか覚えていませんが、物語を聞きながら眠りにおちるまでのあのなんともいえないあったかい時間が大好きでした。
・・・おかげで今でも寝ながら本をよんでよく電気つけっぱなしで寝てしまいます

日ごろから本屋さんで新刊をチェックして新しい本を読むことが多いですが、ときどき昔読んで何がしかの感動があった本を読み返してみるのも好きで、とても新鮮な感じがします。
そんな本のなかの一冊がこれです。つい最近なにげなく読み返しました。

鈴木光司「楽園」 新潮文庫
かなり古い本でもうずいぶん黄ばんでますが、発行年月日を見ると文庫になったのが平成8年・・・私が最初に読んだのが十年以上も前なんだ~とあらためて年月を感じます。
最近の作者の近況は知りませんが、「鈴木光司」といえば有名なのが「リング」「らせん」などのホラー小説ですよね。でも、私はこの「楽園」が一番好き。
「リング」や「らせん」もおもしろかったですが、あまり読み返そうと思えませんでした。
この小説は鈴木光司のデビュー作で、第二回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞だったそうで、ホラーではないです。
ではどんなお話かというと・・・ちょっと説明しにくいのですが、
物語は「神話」「楽園」「砂漠」の3部に分かれていて、それぞれ異なる主人公があり、時代もまったく違い、実際にはなんのつながりもないストーリーです。
でも、根底に自然のなか生きていく人間の強さ、弱さ、戦い、信念、愛情などが表現され、別れ別れになった主人公たちが魂の輪廻でつながっていて、お互いを引き合っている。といった感じでしょうか。
なかなかうまく説明できませんが、読後には自然の壮大さ、人の生きる意志の強さにため息がでて、また最後に希望が持つことが出来てほうっとあったかい感じがする、そんな物語です。さらりとした文章も好きなところです。
この本のストーリーに合わせて、ピアニスト&作曲家の加羽沢美濃が「RAKUEN」というCDを出しています。もちろん買いました(^ ^;)
作者の鈴木光司がプロデュースです。

加羽沢美濃「RAKUEN」
美しいピアノで奏でるそれぞれの時代の場面場面に合わせた曲でこの世界を表現しているようです。
第三部「砂漠」は現代クラシックの作曲家が主人公であるだけにすっぽり感情移入して聞くことが出来ました。
これもかなり古いですが大切な一枚です。
ながながと説明くさい文章になってしまいました

まだまだ大好きな本や作家がたくさんあります。
これからも少しずつご紹介していきたいです。(今度はもっと簡潔にね!)
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【2006/12/05 21:12】 |
本の話
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