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a's color drops
*アクセサリー作り、旅行、スイーツ・・・大好きなものと日々の出来事*
最近読んだ本~2009夏
今回は最近読んだ本などのご紹介です。

ミーナの行進 小川洋子

ミーナの行進

映画化もされた「博士の愛した数式」の作者、小川洋子の文庫最新刊です。
私が小川洋子さんを知ったのがやはり「博士の愛した数式」で、その文章の静かな美しさ、淡々としていてそれでもじんとくる内容にすっかり魅了されました。
それ以来、「沈黙博物館」や「薬指の標本」など何冊か小川洋子さんの作品を読みました。この作者の持つ独特の世界観があって不思議であることも当たり前に思わせてしまう文章にすごく惹きつけられます。
この「ミーナの行進」は主人公の中学生 朋子が家庭の事情で母親と別れ、一時的に母の妹一家《ドイツ人の祖母・ハーフの父・息子(留学中)・娘(ミーナ)》に預けられたことから始まり、芦屋での生活を淡々と描いていきます。
カバの「ポチ子」の背中に乗って通学する(!)喘息もちのミーナとの友情や、無口でタバコやお酒を飲む叔母、ドイツを懐かしんでいるローザおばあさん、魅力的な笑顔や会話で皆をしあわせにする存在なのになぜかたびたび帰ってこない日が続く叔父さんたちの家族関係、幼い初恋の顛末など、ひとつひとつの小さな出来事をあたたかみがあってすばらしい寺田順三さんの表紙とたくさんのカラー挿絵とともに描かれ、微笑ましくもあったり、せつなくなったりしながら読み進みました。
ひとりひとりの登場人物はとても魅力的でお互いに思いやっている姿にほんわかとした気もちにさせてくれる作品でした。第四十二回谷崎潤一郎賞受賞作品。


終末のフール 伊坂幸太郎

終末のフール

最近ではすっかり大人気作家になってしまった伊坂幸太郎の文庫本最新刊です。
以前にもご紹介しましたが、私、伊坂幸太郎の作品が大・大・だ~い好きなのです!(//∇//)
この本も本屋さんで見つけたときは即買いました!
すごくよかったです~!泣けました!

物語は章ごとに主人公が変わるオムニバス形式ですが舞台は同じ時間・同じ町です。
それぞれが少しずつ関係してたりします。
8年後に小惑星が地球に衝突して人類が滅亡する―!
という予告がされ、どうやら本当だとわかった人々が混乱し、パニックにおちいり、絶望し、自殺し、食料などを奪い合い、殺し合い・・・そんな日々がやっと落ち着きを見せてきた5年後の世界を描いています。
余命3年となった町の住人たちが残りの人生をどう過ごしていくのか、
○今まで妻や息子を馬鹿扱いをし続けていたが息子を亡くし、娘とは絶縁状態になってしまった父は、終末を迎えてどうすべきか・・・(終末のフール)
○生来何事にも優柔不断である富士夫。妻の美咲に今まであきらめていた子供を余命3年の状態で妊娠したと告げられて―(太陽のシール)
○終末の騒動で両親を亡くした女優断念した「わたし」は、毎日1人暮らしのおばあちゃんのところへ「孫娘」なりに、また、同じマンションの亜美ちゃんの家では「お姉ちゃん」になり、小さな兄妹の元へは「お母さん」になりに、また「恋人」になりに・・・と擬似家族を作り出していたが―(演劇のオール)
など、魅力的な8編のストーリーがつながっていきます。
「余命」を決められた状態で混乱の世界を生き残った、ある意味前向きな人たちが生きていく意味を考える・・・自分だったらどうするだろう?と考えないではいられない作品でした。
まだ読んでない方はぜひぜひ読んでみてください!すばらしい作品です!

誇りと復讐(上・下) ジェフリー・アーチャー

誇りと復讐

もう20年来読み続けている大御所のイギリス人作家ジェフリー・アーチャーの文庫本最新刊です。
ジェフリー・アーチャーは政治家となるが投資事業に失敗し、財産を失い政界も退くがその経験を元にした作品「100万ドルをとりかえせ!」(詐欺に会い、株で財産を失った4人が協力して100万ドルを奪い返す物語)で大当たりして財産を取り戻し、その後「ケインとアベル」「ロスノフスキ家の娘」「大統領に知らせますか?」と自分の経験を生かした政治や商売などのサクセスストーリーで立て続けにヒット作品を出し、一流作家となった。また、政治家として復帰するがスキャンダルでまた引退。
そして偽証罪で投獄されるが、またしても刑務所内の経験を生かした「獄中記」や「プリズンストーリーズ」を出している。物語のような波乱万丈な人生を送っている作家なのです。
彼が「ころんでもタダでは起きない作家」であると「誇りと復讐」の解説に書かれていました。(* ̄m ̄)

さて、「誇りと復讐」は解説で現代版「モンテ・クリスト伯」である。といわれているように、無実の罪で投獄された主人公が自分を陥れた人たちに復讐を誓う物語です。
正直、ちょっと出来すぎでないの~!?というところがストーリーの根底に当たる部分にも見えておりましたがそこはやっぱり天下のアーチャー。ぐいぐいと読者をストーリーに引き込んでどうやってこの復讐を成し遂げるのか。わくわくしながら読むことができます。
また、服役中の主人公の舞台となる刑務所内の様子やしきたりなども何と言っても経験者のアーチャーならではの細かい要素がちりばめられ、その部分でも楽しむことが出来ました。

最近アーチャーの本ですばらしい作品なのに廃刊となっているものが多いようで、残念がるファンも少なからずいるそうです。
私は以前からアーチャーのほとんどの文庫本は永久保存版でとってあるのでよかった~(=^_^=)
また最初から全部読み返してみたいな~と思っている今日このごろです。

ところで。「モンテ・クリスト伯(アレクサンドル・デュマ著)全7巻」も読んでみたいとは思っているのですが・・・アマゾンのレビューでも評価が高いし。でも長いからちょっと躊躇してます
読んでみるべきでしょうか?だれか読んだことのある方いますか?

ちはやふる 末次由紀

ちはやふる

いつも本屋で見かけて読んでみたいな~と思っていた「ちはやふる」。やっと読みました!
この作品は現在5巻まで出ており、まだまだ続いてます。2009年の全国書店員・マンガ読みが選んだマンガ大賞受賞作品です。作者は末次由紀。初めて読む漫画家さんでした。

物語は端的に言っちゃって「スポ根」もの。
スポ根といっても種目はなんと「競技かるた」!
競技かるたといえばお正月とかにテレビニュースでちらっと見るだけで百人一首をやってることしか知りませんでした。
でもこの作品でそれがどんなに知力体力の限りをつくして戦う競技であるか知りました!すごい世界ですよ。まったく!全く知らなかったかるたのルールを知るのも楽しいです。

主人公「千早」は元気なだけがとりえの小学生。お姉ちゃんがモデルとして活躍するのが自慢でいつもお姉ちゃんの応援をしていました。
そんなある日、転校生の「新(あらた)」にかるたの勝負を持ちかけられ惨敗します。
それもそのはず、新はかるたの名人綿谷の孫であり、名人直伝のかるたの名手でした。
新の夢はかるたの世界一(日本一)になること。初めて悔しい思いをした千早だったが新の夢に感銘を受けて自分もかるたクィーンを目指すことになった。初めて自分自身の目標を持った千早。
そんな千早の幼なじみの「太一」。太一は成績も運動もなんでもいちばんになるように教育されて育ったが、かるた勝負で新に負け、ライバル心を燃やしていた。しかしいつの間にか千早を通して3人は競技かるたを目指す友情で結ばれることになる。
中学に入ると同時にバラバラになった3人が高校入学してまたふたたび競技かるたを目指して出会うことになって・・・・というおハナシ。私がテキトーに書いたあらすじなので間違っていてもお許しください(= ^ ^ ゞ  

主人公千早がこの競技かるたを続けていく上で、高校に同好会を作ろうとするが、そのために必要な5人以上の部員を作るためにスカウトしたのがまずは呉服屋の娘かなちゃん。かなちゃんは和装がしたくてクラブを選ぶが、かるたの練習のあまりのスポ根ぶり・・・しかも体操着!にいったんは引くが、百人一首のうたの意味を今まで考えたことがなかった千早が夢中になって歌の意味を質問するのにほだされて入部。このマンガのなかで場面場面の気持ちや風景を和歌で表現してくれるいろどりの重要な役割のようです。
そして子供の頃かるたのライバルだった「肉まんくん」とガリ勉の「机くん」、そして幼なじみ太一の5人のチームでお互いに切磋琢磨しあいながら全国大会を目指していきます。
太一は千早に恋心を抱いているが、千早の関心はかるたと福井へ行ってしまった新のことばかり。
ありがちな展開ですがスポ根ものは単純に上達を目指し、恋も単純でないと(笑)
続々と上手い選手が登場してくる中、現在5巻ではついに競技かるたの全国クィーンが登場。いままでの人たちとは比べ物にならない強さをみせました。クィーンのキャラクターもかなり強烈。
クィーンに完膚無きまで叩きのめされた千早がここからどう這い上がっていくのか・・・以下続刊です。

久しぶりのスポ根マンガ。とてもおもしろかったです!誰が読んでも楽しめる作品でした。
それにしても主要登場人物が3人とも美男美女である必要はないのでは・・・?と思ったのは私だけでしょうか(¬ー¬)


坂道のアポロン 小玉ユキ

坂道のアポロン

これも書店で見かけて気になっていた作品。
小玉ユキの「坂道のアポロン」です。
小玉ユキの作品では「羽衣ミシン」を最初に読みましたが、内容は現代版「鶴の恩返し」(笑)
主人公に助けられた白鳥(鶴でなく)が主人公に恋をして人間の姿になって訪れるというものでした。
筋立ては単純でおもしろいものでしたが、小玉ユキさんのあっさりした絵柄がすごく素敵で、ちょこちょこ入るギャグ的要素にも楽しませてもらいました。

その小玉ユキさんの作品でいま非常に人気があるという「坂道のアポロン」、期待しないわけありませんよ!
物語は昭和の時代、携帯どころかCDもない、もっとずっと前の頃の物語。
父親の仕事の都合で九州の親戚の家から学校へ通うことになった主人公「かおる」。
かおるは成績は良かったが点々と引越し・転校をしているうちに緊張から吐き気に襲われるようになっていた。唯一屋上にいるときだけがなんとか平常心を取り戻すことができることから屋上へ行こうとするがそこで札付きの不良「千太郎」に出会う。
最初は牽制しあっていたかおると千太郎だったが、思いがけず千太郎の態度とは裏腹な思いやりに触れて、またピアノが好きなかおるに千太郎がドラムをするジャズバンドでセッションをするようになって二人の友情は急速に深まっていった。かおるの吐き気も千太郎と付き合ううちに治まっていった。
ジャズバンドの練習場のあるレコード店は千太郎の幼なじみ「リツコ」の家であった。
リツコに一目ぼれのかおるはリツコが千太郎を好きなことを知る。
千太郎はそんなリツコの気持ちには気づかずに、ある日不良に絡まれているのを助けた百合香に一目ぼれをする。百合香は千太郎のジャズ仲間「淳兄ちゃん」に惹かれていく。
かおるは恋敵の千太郎の応援をするが、結局リツコに振られてしまう。
そんな中、落ち込んだかおるに父親から幼い頃離婚した母親が東京にいることを知らされる。
母親に会いに行くかおるに心配から無理やりついてきてしまう千太郎。かおるは最初は腹を立てるがやがて深く感謝をする。
母親に会ったかおるは―?
それぞれの恋の行方は―?
といったところでしょうか。

ケンカを繰り返しながら、千太郎の過去がわかり、かおるの親戚からの冷たく扱われているわけなどが知られるようになり、お互いの友情を深めていくかおると千太郎。
その間にいるリツコの切ない気持ちがつたわって来ます。
時代背景からも純粋な気持ちが表現されているよう。

どこかなつかしくて、しみじみ、ほのぼの読める作品でした。
このあっさりとした絵柄もやっぱり好きです最近4巻が出たところです。



小説を読むことは私にとっては永遠に続く趣味のひとつではありますが、
このごろマンガを読むのが楽しくなってきました
第3次マンガマイブーム!?ってな感じです。
(ちなみに一次ブームは高校時代、二次は二十代半ばごろ。)
なぜかって・・それは今会社ではマンガのハナシが出来る同僚がいるからなのです!
や~うれしいもんですね。好きな趣味の話ができる仲間がいるのは。貸し借りしたり。
今まで友人たちはどちらかというと本もマンガも読むは読むけど反応がクールで、すぐ夢中になる私とは温度差がかなりあるし。
今回は自分だけ夢中になりすぎて失敗しないように戒めなくちゃ。f(^^;)
それでは、またオススメ本があったら紹介します~
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【2009/08/17 00:03】 | 本の話 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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