先月観に行った劇団四季のミュージカル「
オペラ座の怪人 」。
これにハマったお話は前に書いたんですが、あれからもずっとオペラ座の怪人関係の本やCDなど集め、その魅力的な世界に浸っておりました・・・(//∇//)
そこで性懲りもなくまたいろいろと観たり聞いたり読んだりしたオペラ座の怪人関係話をレポートします。
何度もくどいですが、もうある程度まで来てしまったのでこれが最後でしょう・・・多分。(’-’*) フ・・・
あっ、私がハマったのは「オペラ座の怪人」であって劇団四季ではないのであしからず
というわけで、↓以下がハマってから私が制覇したオペラ座の怪人関係のCDや本などです。
それぞれの比較やウンチクやなんかは一番下で
DVD オペラ座の怪人 2004年映画 CD オペラ座の怪人 サウンドトラック 製作 アンドリュー・ロイド・ウエーバー 怪人 ジェラルド・バトラー クリスティーヌ エミー・ロッサム いちばん最近の映画版の「オペラ座の怪人」。
アンドリュー・ロイド・ウエーバーのミュージカルをそのままミュージカル映画として製作されたものです。
私が今まで見た中でもっとも情熱的な恋の物語となっているなと感じました。
すべてにおいて文句なしのすばらしい出来でした!
詳しくは
で。
CD 劇団四季ミュージカル オペラ座の怪人 ロングラン・キャスト 1991 怪人 山口裕一郎 クリスティーヌ 鈴木京子 私が初めて観た劇団四季の「オペラ座の怪人」に出演していた山口裕一郎
”怪人”のCD版です。ラウルに石丸幹二。
複数の怪人の歌声を聴いた中でやっぱり山口”怪人”の声がいちばん好きです
他の人よりも高音にのびがあって思わずうっとりしてしまう
気高さと色気 のある声のような気がします。
鈴木”クリスティーヌ”は清純な雰囲気があるもののちょっと力弱い。高音になるとなんだか苦しそうに聞こえました。総合して山口ファンなら大満足の一枚。
CD 劇団四季ミュージカル オペラ座の怪人 ロングラン10周年記念キャスト 1999 怪人 今井清隆 クリスティーヌ 井科瑠美 劇団四季版のオペラ座の怪人のロングラン10周年記念盤。ロングラン・キャスト版との比較用として聴いてみました。
こちらはクリスティーヌの声の声量と感情表現がすごくゆたか。18歳くらいのクリスティーヌにしてはちょっと色っぽいかな。こちらの今井”怪人”は山口”怪人”よりも低音で力づよく感じました。総合して聴きごたえがあります。
CD ミュージカル オペラ座の怪人 ロンドンオリジナル・キャスト 怪人 マイケル・クロフォード クリスティーヌ サラ・ブライトマン 本家本元のロンドン初演オリジナルキャストのミュージカル「オペラ座の怪人」。
サラ・ブライトマンにはなんの文句もつけられません。だって当時妻だった彼女のためにウエーバーが作ったミュージカルなのだから!1曲として聞き逃せない曲ばかりです。
演奏もサブキャストもみんなすばらしいです!
・・・ひとつだけ難点はクロフォード”怪人”・・・
好みが分かれるところなんでしょうが、私には曲によってはおっちゃんの声に聞こえました。色気はほとんど感じなかった。ウエーバーの怪人のイメージがこうなんでしょうか。
実際このときクロフォードは40代半ばのはず・・・他の”怪人”に比べると10歳以上はトシなんですよね~(ちなみにサラ・ブライトマンは25歳くらいのはず)
でも通して聴いていると違和感も気にならなくなり、歌や物語に惹き込まれていきます。やっぱり基本中の基本だけあってすばらしかったです
サラ・ブライトマン ベストセレクション オペラ座の怪人 (クリスティーヌ) サラ・ブライトマン (怪人) マイケル・クロフォード ミュージック・オブ・ザナイト サラ・ブライトマン オール・アイ・アスク・オブ・ユー (クリスティーヌ) サラ・ブライトマン (ラウル) クリフ・リチャード ウィッシング・ユー・ワー・サムハウ・アゲイン サラ・ブライトマン このCDに入っているオペラ座の怪人の曲は上の4曲です。
解説は前々回の更新で紹介したのであまり言うことないですがひとつだけ。
「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」という怪人がクリスティーヌを自分の住処に連れてきた時にクリスティーヌに歌う曲があるのですが、この怪人が歌う曲をサラ・ブライトマンがカヴァーしたのが入っているんです。これ、すごくいいです~
あと、全体とおしてクラシックが苦手でもぜんぜんOKな曲ばかり。サラの初期のすばらしい歌声に酔いしれることができる一枚です。絶対買って損なし!
ガストン・ルルー オペラ座の怪人 (長島良三訳) 角川文庫 さて、何作もの映画やミュージカル、果てはこれを下敷きに小説にいたるまで作られ続けてきた「オペラ座の怪人」の原作本です。
昔の原作本はすごく読みにくかったそうですが、これは新しめの平成12年に発行された訳本で、わかりやすいとのレビューが多かったのでこれを読みました。
おもしろかったです!すごく。
ミュージカル版では登場人物を極力減らして舞台劇に仕上げてあるので原作の重要人物がミュージカルにはでてなかったり、マダム・ジリーのように”客室案内係”の”ジリおばさん”から大出世している人がいたり。比較して読むのが楽しいです。
そして怪人の名前が出てくるんです!「
エリック 」なの。(´ー`)
指輪のやりとりや、クリスティーヌの生い立ち、ラウルの家族・家柄についてなど違う部分が多々あります。
でもそれはそれでどちらがいいというのでなく、それぞれにすばらしい作品だと思います。
ラストでエリックがペルシャ人に告白する部分は泣けました。
多分普通に読んでいればそこまで感情移入することはなかったのでしょうが、ミュージカルや映画版を観ていた分気持ちをこめて読むことができました。
原作とミュージカルの両方見れば相乗効果でさらにおもしろくなりますよ!
スーザン・ケイ ファントム 上・下 (北條元子訳) 扶桑社ミステリー文庫 じつはまだ読み途中なのですが・・・もうあとすこしなんだけど
こちらは原作本で語られなかった部分を補うようにして作られた
エリック の生涯の物語。
もちろん作者は原作者ではないのでこれが正しいというのではないのですが、原作にある回想や過去を語った部分をつなぎあわせてうまいことつじつまが合うように作られているのでなかなかおもしろいです。文章も読みやすいです。(実際、ミュージカルの方がつじつまが合わないことが多いのですが。ま、舞台はそういうことを観るものじゃないのでなんの遜色にもなりませんけどね。)
母親との確執や、ペルシャ人(ナーディル)との出会い、オペラ座に住み着くようになったいきさつ、クリスティーヌとの出会いなどが語られています。エリックの高慢な性格や感情的になると我を忘れてしまうところがあるところなど、なぜそんなふうになってしまったのか、多分どうして死ぬのかも(こっから先はこれから読むのでわかんないけど)。
原作とは違うことを割り切って読むとおもしろい本です。
さて、ここからさらに詳しくは 「続きを読む」クリック! ネタばらしあるのでこれから観よう、読もうという人は要注意です!
2004年映画の「オペラ座の怪人」について熱く語る ブログ友達のtomokoさんが絶賛しておられましたので私もDVDをレンタルして観ました!
「オペラ座の怪人」はかなりたくさん原作の映画化がされているのですが、ここではミュージカル「オペラ座の怪人」を製作したアンドリュー・ロイド・ウェーバーが、舞台のミュージカルをなかなか観られない人に気軽に観て欲しいという意図で製作した2004年版の映画についてです。
アンドリュー・ロイド・ウェーバーが製作した映画だけあってほんとうに曲も場面の移り変わりも舞台をそのまんま映画に写したような出来上がりでした!
映画自体も新しいのでCGも駆使してあり、画像もきれいでした。
ほんとうはもっと昔からサラ・ブライトマンをヒロインにした映画の話があったけれど何度か計画が中止になっていたのだとか。私としては今回のヒロイン、
エミー・ロッサム (撮影当時18歳!)のあの初々しさ、清潔さがとてもよかったし、いい役者さんがそろってよかったんじゃないかな~と思いました。
そしてオペラ座が舞台だけあって3種の演目「
ハンニバル 」「
イル・ムート 」「
ドン・ファンの勝利 」の演目それぞれにあった曲をアンドリュー・ロイド・ウェーバーが作曲しており、それだけでもおもしろそうな劇中劇を見ることができて衣装や舞台装置も華やかで相当の見ごたえがありました。
主人公怪人役の
ジェラルド・バトラー は「
トゥームレイダー2 」や「
幸福の1ページ 」に出演していましたが、それらの映画を観たことのある私もすっかり忘れきってしまっていたくらい印象が薄かった
でもこの怪人役はよかったですね~!
すばらしい歌唱力のジェラルド・バトラーはロックバンドで歌ったことがあるくらいでいわゆる「声楽」の勉強はしたことがなかったらしい。たしかに演技が白熱しているときはちょっとだみ声っぽいのが多かったかな~でも演技力とかっこよさでぜんぜん帳消しですよ!
「オペラ座の怪人」が決まって数ヶ月の歌の集中レッスンをして撮影にのぞんだそうです!
しかも俳優をする前は弁護士だったとか。お~すごい!w(°o°)w
DVDはレンタルで借りましたが、サントラ盤を会社の同僚がもっていたのでこれも借りました。
その同僚の人、歌のみのダイジェスト版とセリフも入った完全版の両方を持っていたし、映画もすごく気に入って2回観に行ったとのことで、今、大ハマり中の私はあの場面はあーだった、こーだったと議論できたのがすごくうれしい
とくにクリスティーヌの指輪の行方議論はかなり白熱しました!(= ^ ^ ゞ
アンドリュー・ロイド・ウエーバーの曲はすべてすばらしいのですが、映画の中で特に好きな場面はやはり
「the point of no return 」 の場面。
劇中劇「ドン・ファンの勝利」の中で怪人が役者にすり替わり、クリスティーヌとデュエットするのですが、歌詞や演出がものすごく情熱的で、いままで清純なだけだったクリスティーヌが大人の女性に変わった瞬間が感じられる場面でした。
また、怪人のクリスティーヌへの常軌を逸した執着ぶりもあの情熱的な求愛場面ではすっかり忘れてうっとりしてしまいました。
そして最後の怪人の仮面とかつらをクリスティーヌが剥ぎ取った後の悲しそうに見つめあう二人・・・(πーπ)いや~すばらしい!
7泊8日のレンタルでしたが、借りている間は部分的にでも毎日見てたし4回くらいは全編見ました(//∇//)
今は毎日のように「パ~スト・ザ・ポイント・オブ・ノー・リターン~・・・♪」と思わず歌ってしまうくらい頭のなかでぐるぐるしてます。日本語の劇団四季版の「も~はや引け~ない~振り向く~な~♪」でも歌ってます
azuの独断と偏見による比較いろいろ ネタばらしありなので要注意! 怪人(エリック)について 原作のイメージ 人を惑わす美声の持ち主 顔は相当つぶれて鼻がない状態 仮面は口以外顔のほとんどを覆っている。 死人の匂いがする(クリスティーヌ談) 手品・腹話術が得意 年齢多分50歳くらい。 紳士的。クリスティーヌにはほとんど手を触れていない。 エリックは左官請負業者の息子。その醜さゆえに両親にも忌み嫌われる。 早くに家出し、ジプシーに拾われて見世物となるが、ヨーロッパ中を興行して廻るうちに奇術師としての手法を身につける。 その噂を聞きつけたペルシャ皇帝の寵姫に呼び寄せられ、そこで奇術(暗殺も含め)を行っていたが、独創的な建築のアイディアを買われ、ペルシャ王宮の秘密通路や隠し部屋作りにたずさわり、口封じに殺されるところをペルシャ人(元ダロガ(警察長官))に助けられる。その後、紆余曲折を経てオペラ座の基礎工事請負人として入り込み、地下に住処をつくる。 ミュージカルのイメージ 背格好・過去・背景については謎。年齢も不詳。(演者は30代で見栄えがいい人が多そう。) 片側がわだけの仮面をつけている。鼻あり(笑)。 どこにでも神出鬼没。(なんでオペラ座だけでなく墓にまで現れるの?と思っていたが、映画では馬車の御者にすり替わっていた。なるほどね~f(^^;) ) 見世物の興業でオペラ座付近に来たときに逃げ出してオペラ座地下に入り込む。 ラストでは逃げのびて生死は不明。 怪人の演者たち マイケル・クロフォード (当時45歳くらい) おっちゃん声
ジェラルド・バトラー (当時34歳くらい) 演技のせいなのか、だみ声がけっこう多い。クリスティーヌにべたべた触ってるのが印象的だった!(でもかっこいいから許す
)
仮面を取った顔はぜんぜんひどくはなかった。 山口裕一郎 (当時34歳くらい) 理想的な美声
背も高くてスリムでかっこいい!(舞台だから顔は見えなかった)
今井清隆 (?歳) 力強い声で情感あり。高音で微妙にかすれるけど問題なし!
azuのイメージでは、やはりいちばんは声 !人を魅了して惹きつける力のある声でなくちゃ! という基準では日本人の声が好きだな~ でも歌詞はイングリッシュがいい。やっぱり日本語だと当て字ぽくて。歌詞もかなり変わってるしね。 山口裕一郎がイングリッシュバージョンでサラ・ブライトマンと演ったらよかったのに~と夢見てしまう あとはやはり常に紳士的であること。皮肉屋で冷淡であっても紳士であってほしい・・・(希望) クリスティーヌの指輪について クリスティーヌがもらう指輪についてのちょっとした疑問。 ミュージカルでは、 1.ラウルがクリスティーヌに婚約指輪(ダイヤ?)を渡す。 2.クリスティーヌがネックレスに通してかけていたそれを仮面舞踏会で怪人が引きちぎる 3.最後に怪人の住処につれて来られた時、怪人がクリスティーヌに渡す。 4・クリスティーヌが怪人の元を去るときに怪人の手ににぎらせる。 という流れでした。 ・・・なんで???って思いますよね? 最後に怪人がクリスティーヌに返すならわかるけど、なんで怪人がわざわざラウルの贈り物の指輪をこれから結婚しようというクリスティーヌに返すのか、なんでラウルにもらった指輪を最後に怪人に渡すのか。わたしにはよくわかりませんでした。 原作では、 1.エリックがクリスティーヌに地上に解放している間はめているようにと金の指輪を渡す。 2.ラウルと屋上で会っていた後に指輪を失くしていたことに気づく。 3.失くした指輪はエリックが拾っていた。 4.クリスティーヌを解放するときに、エリックは指輪をラウルとの結婚祝いにとクリスティーヌに渡す。自分が死ぬまではその指輪をはめているように、また、自分の死体を弔う際に一緒に墓に入れるようにクリスティーヌに約束させた。(自分の死はペルシャ人に死亡広告で伝えさせることにした) という流れ。こっちの方が納得いきますよね? 書きたいことはいろいろあるんですが、さすがにこのくらいにしておきますf(^^;)
最後に、クリスティーヌと怪人とのキスについて・・・ ミュージカル ラウルの命と自分との結婚の選択に迫る怪人にクリスティーヌが「あなたは孤独ではないと教えてあげる」と言ってクリスティーヌが怪人の唇にキス(2回)する。 怪人はそのこころに触れてラウルとクリスティーヌを解放する。 原作 クリスティーヌは結婚かオペラ座爆破かの選択。(サソリかバッタのどちらかが起爆装置のスイッチを回させること)を迫られる。(ラウルとペルシャ人はエリックの家の拷問部屋から脱出して火薬倉庫へ移動していた。) クリスティーヌは結婚を選ぶ。(サソリを回す) 火薬倉庫に水が入り、ラウルとペルシャ人は溺れる。 クリスティーヌの頼みでエリックは2人を助ける。 そして、事件後、ペルシャ人にエリックがことの顛末を告白した。 以下原作本文引用 エリック 『・・・・(略) 彼女は私を待っていた!(略)ちゃんと、生きている、生きている本物のフィアンセのように私を待っていた・・・しかも、私が幼い子供のようにおずおずと近づいていったとき、彼女は逃げ出さなかった・・・そうなんだ、そうなんだよ・・・彼女はじっとしていた・・・私を待っていた・・・(略)・・・それから・・・・それから・・・・私は彼女に・・・(額に)キスした!・・・この私が!・・・私が!・・・それでも彼女は死ななかった!・・・・(略)・・・私は、いまいましいあわれなおふくろに、一度もキスさせてもらえなかった!・・・(略)・・・・ただの一度も! (略)私は泣きながら彼女の足元に倒れた・・・(略)泣きながら、彼女の小さな足にキスした・・・君も泣いているんだね、ダロガ(ペルシャ人)・・・あのとき、彼女も泣いていた・・・あの天使が涙を流してくれたんだよ!・・・』 『・・・・ああ!ダロガ、彼女の涙が私の額を伝うのがわかった!・・・(略)・・・熱い、やさしい涙だった!彼女の涙は私の仮面に沁みとおった!・・・・(略)私は仮面をかなぐりすてた・・・それでも彼女は逃げ出さなかった!・・・彼女は死んでしまわなかった!・・・(略)私たちは一緒に泣いたんだ!・・・・ああ、天にまします神よ!あなたは私にこの世の幸福をすべて与えてくださった!・・・』 これが泣かずにいられますか!(πーπ)・・・この告白がこの物語のもっとも感動的な、美しい部分であることはまちがいないです。 この後、エリックはラウルとクリスティーヌを解放し、ふたりは駆け落ちしていきます。(もともと身分違いのせいで結婚できない二人だったので) かなりなネタばらしをしてしまいました・・・あまり見る人もいないかとも思うけれど。
この最後の部分で私がミュージカルのすばらしい音楽が好きなだけでなく原作もとても大事な一冊となりました。
これからもまた何回もこのすばらしいミュージカルや映画を観たり、原作本を読むことになるのでしょうが、今回はこの辺で・・・長くて失礼しました。m(_ _;)m
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